9月9日

ーー前日の夜。




tan-chan「なあ、おれらさあ、E子どころかさあ・・



まだ浜で人間を見かけないんだが・・・





そうなのだ、この別荘の前は確かに海が広がっているが、公認?の海ではないのである。

つまり、もちろんライフセーバーなんていないし、海の家もない。





リトル「明日こそ、行こうぜ、オンジュク(ビーチの名前)」


ヤブ「わかった。明日いこ。」


マー「じゃあ寝るか」


でか「good night]




一同「楽しみだな、明日」










・・・チュンチュン!





「おはよ・・・」


「ああ・・・」


「・・・」


「ん?朝か・・・・・・
・・・」


















空、どんより




「・・・帰ろう」






台風14号、おれはお前を許さない・・・











こうして帰ることになったおれ達。


荷物をいれてっと・・・



tan-chan「よし!こんな事忘れて帰りどっか寄ったりしてたのしも!」



ヤブ「おれは、水族館がいいかな。」


マー「うまいもんくいにいこーぜ!」






リトル!発進だ!
(キーを勢いよくまわす)







キュルルルルルルル!プスンプスン・・・。





ん?





キュルルルルルルル!プスン・・・。










病気?







バッテリーがあがったらしい。

車内ライトがつけッぱだった。





ロードサービスを呼ぶ。

「一万円になります」


チャリーン。






みんな「・・・帰ろう」







この旅行の最期には必ず行くトコがある。

なんでもリトル一家おすすめの店のステーキ屋

去年もそこにいった。東京の本郷に位置する。


味?








まずいよ。ほんと。お世辞にも


ちーーーーっともうまくない。






リトル「今年は違う。去年は初めてのメニューだったんだ。他はうまいよ」




そして今年もお邪魔してきました。





味?









まずいよ。ほんと。お世辞にも


ちーーーっともうまくない。







こんな時ボクは言葉ってすごいな、とおもう。


だって、一つ一つにホントに適した言葉があるんだから。



ボクがこのステーキを表現するならば・・・





「クズ肉」


伝わったかな?
















20歳の海旅行はこれでおしまい。


でも、まだ旅は続く。


俺たちの旅は。まだ。


疲れたら帰ってくればいい。


あなたにはそんな場所がありますか?














ー「母なる海」 mother seaー