秋
「しもばしら」
2ねん3くみ たんちゃん
きのう、しもばしらをみた
くさは、なにもいわないけど
つめたそうだとおもった。
これは、ボクが小学校2年のときに書いた詩である。
これがせんせいにとても誉められ、クラス中に発表された。
そのころちょっと暗かったボクはすごくうれしくて
その夜はいつになく父さんに学校のことをたくさん話した。
今でも覚えている。
どこにいったんだろう?
あの頃の純粋な気持ちや童心は
ボク達は大人になるにつれて色々なものを失う。
引き換えに「知識」というものを手に入れて。
大人になるってどういうことだろう?
「ピーターパン」ではネバーランドが登場し
それを信じない者は大人になっていく。
最後まで信じたピーターはネバーランドで子供のまま暮らしていく
それでいいのだろうか?子供のままで。
進まない所に発見はない。
ボクらが追い求めれば、時は進む。
なにかを捨てていく時が迫っている。
捨ててみないとわからない「なにか」を
ボクにはそれをただ見守ることしかできない
それをただ繰り返して、いつか死ぬ。
初秋の風が頬をつたった。
「おう、こい!5番こい!!
あーーーくっそ!!なにやってんだ!馬刺しになっちまえ!!」
父さん・・・